一スピリチュアリストの声

10年前からスピリチュアリズムを学んでいます。まだ学びの途中でありますが、これまでに学んだこと、経験をふまえて綴ってまいります。                                                                                    

私の健康維持

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我が家の花たち 左から花オクラ、バラ、孔雀サボテン、椿、オオマツヨイ草、

今回も我が家のお花たちを紹介しながら、私の健康維持について少々述べてみたいと思います。今回紹介した花は特に目を引くような華々しいものではありません。どちらかというなら、ひっそりと庭の片隅に咲く、という感じでしょうか。

 予てよりお知らせしていますが、私は健康を損ねています。とても残念に思って来ました。しかし、霊的真理に巡り合うことが出来た今、これは決して不幸なことではなくむしろ有難いことと思っています。

私は20数年前に自分自身ががんになった時、沢山の関連記事に触れてきました。そのなかには闘病記のようなものも含まれていました。そこでは、さまざまな方法でがんを克服してきた方々の闘病記もありました。そんな中、とても興味深かいものがありました。

伊丹仁朗という医師ががんサバイバー(がん治療中、もしくは体験者)の方々と富士山に登る、という「生きがい療法」を実践しているという内容でした。その参加者が「がんになって良かった、がんに感謝している」と語ったことでした。これ知ったのはもう15年も前になり、この時の詳細については記憶も薄れてしまって、ここに紹介することはかないませんが、これはとても大切なことと認識しております。

伊丹医師は「生きがい療法」の医学的裏付けとして次のように述べています。恐怖への対処が上手になる。生きがいレベルが高くなる。治療効果がよくなる。

「生きがい療法」にはさまざまなものがあるようですが、これは現代医学からは総じて「心理療法」に該当する、としています。ライフスタイルの修正とも言えます。

 次に、いつ頃の実験か定かではありませんが2つの実験データを見てみましょう。

カルフォルニア大学ロサンゼルス校でのメラノーマ(悪性黒色腫という皮膚のがん)の術後6年目の再発率・死亡率に関する実験で患者群を2つに分けます。一つは「心理療法」をする群、そして他方はそれをしない群とです。

結果は「心理療法群」は再発率が半分に、死亡率は1/3という差が見られたという。

もう一つは、スタンフォード大学乳がんの多発転移のケースで同じような実験をした結果、「心理療法群」の生存期間が2倍に延長したというものです。

ここから、がん患者の生存率・再発率は単に外科医の腕が良いかどうかで決まるものではないということが分かります。その人間がどんな考え方をし、どんな生活をしてきたかが問われていると言えます。

私は今、がんになったことに寧ろ「有難い」と述べたことは本当です。このことにより私は沢山のことを学びました。現代西洋医学の提唱する医療内容に対する疑問。(例えば、今日、がんに対する治療といえば、手術・抗がん剤放射線照射、という3大療法です。それ以外に治療法はない、とするものです。)

何故がんが増える一方なのか?なぜ治療しても死亡率が下がらないのか?そもそも抗がん剤とはいかなるものか?人間に付与されている自然治癒力とはいかなる仕組みか?免疫とは?生活習慣との関連は?緩和療法とはいかなるもので、またどうあるべきか?リエゾンナース(精神看護専門看護師liaison-橋渡し・連携する)とはどのような仕事をすべきか?そもそも、医療現場に宗教者が介入することに反対する日本の医療界とは何ぞや?

これらは、私自身が臨床で看護師をしている当時はほとんどと言ってもよいほど、疑問に思わずにいたことです。現代西洋医学・唯物医学にまったく疑問を持たずに、それが真っ当な医学と信じていました。(今の医師たちのほとんどがそうです)

そうして今、私は3度目のがんを体験しました。昨年のことです。さすがその時は「もう終わりにしたい」と思いました。終わりにしたい、とはなにもせずに死ぬことを選択するということです。

でもその選択はしませんでした。スピリチュアリストの同志が「生きてください」と励ましてくれました。そして霊的真理に照らし合わせます。ここが踏ん張りどころなのです。この地上人生は人間として成長、進化するべく、神が用意してくれたものですから、何事も無駄にしてはならず、すべてを天からの恵みととらえます。病気になるのも、必要あってのこと、つまり必然なのです。私は現代西洋医学の誇る「定位放射線療法」、そして対極にある「心霊治療」を受けました。これらは、物質的か、霊的かという違いであり、共にそれぞれ深いレベルに作用します。

この病気になって何を学ぶべきか?私は自分に与えられた課題と捉えました。何事も前向きに積極的に探究すること、現代西洋医学のすべてを思慮深く考究し、必要なものは受け入れること。決して悲観的にならず、苦しい症状に陥っても、忍耐をすること。私はそれにより、幾分かは強い人間になれたように感じています。そうです、霊的真理は私に強くなれ、魂を鍛えよと教えてくれたのです。

今、己の毎日の過ごし方はいかなるものかと問われても、ぱっと目に魅力的なものは見当たりません。半病人(この言葉は好きではありませんが他に思い浮かぶことばが見当たりません)の生活そのものですから。

夏場はガーデニングがあります。いつも雨の日以外は、庭に出て草花や庭木に語り掛けます。丁寧に世話をします。トマトもおいしく実り、友人に差し上げます。

半病人ですが、トマトの支柱は全部自分で立てます。ヘルパーさんが見てはらはらすることもありますが、私は自分で仕事量はコントロールできます。

(このコントロールについてですが、以前、ある病院のガーデンの手入れというボランティアしていた時、仲間との共同仕事なので、自分の体調に合わせてということが出来ず、無理をしていまい、具合を悪くしてしまったことがありました。しかし、自宅でなら、他人に気兼ねすることなく作業が出来ます。)

それに愛猫が居ます。もう15年も一緒に生活しています。私にとって花木、猫の世話が生きがいともいえるでしょう。生命の息吹を感じさせてくれます。自然界の見事な調和の中に身を置いているような気持ちにさせてくれます。もしかしたら、私はナチュラリストと言えるかもしれません。

勿論、それだけではありません。私は今こうしてブログで拙い文章を公開しています。これを行うために、今も読書やさまざまな情報を得るように努力しています。霊的真理もいつも必要に迫られて読み返す日々です。

このブログはある意味で自分自身の終活ですが、それだけに留まらず、皆さまが私の辿ってきた道程から何らかのヒントを得ていただけたら、それは意味があろうと思うのです。私のこれまでの人生は、取り立てるような内容もなく、成果といえるものは何もありません。研究者でもなく、教育者でもなく、ただの一介の看護師でした。ただ一つ、「札幌シルバーバーチの会」を立ち上げて8年ほど、読書会を続けたことぐらいでしょうか。

自身の健康維持はどのようにしているのか?という問の答えは、ここに書いてきたような事柄である、と言えます。日常生活を可能な限り正すこと。心(精神・魂)と肉体を完全に近いものに保つ努力です。自然を愛し畏怖しそれと一体化すべく、私は庭の花を愛します。猫を愛します。近所の犬や猫も愛します。若いころのように山登りはかないませんが、戸外に出て、さわやかな大気に触れます。霊的真理の深いところを求めて、これまで見過ごしてきたところをじっくりと読み返します。瞑想し祈ります。

食するものも吟味して選びます。出来るだけ汚染されていないもの(現代の食品は数々の農薬、防腐剤をはじめとする食品添加物にまみれている)を探します。食べ過ぎないようにします。

現代の諸問題は私という個人をも含めて、自然の摂理から逸脱した生き方からすべて発している、といえるでしょう。

その根源的な問題とは、摂理からの逸脱、摂理とは神の摂理でありますが、「利己主義」と「物質至上主義」です。この二つが私達人類を不幸にしている元凶であります。ですから、何をおいても私達は霊的真理、スピリチュアリズムを理解しなければならないということになります。今、私はその思いを一層深くして、残りの地上人生を送ろうと決意しています。

 

 伊丹仁朗  1963年、岡山大学医学部卒業。1981年頃より心身医学的側面からのガン・難病治療に取り組み、生きがい療法を開発。ガン闘病者とのモンブラン登山や笑いの研究で知られる。1995年、米国医学博士号を授与。柴田病院・難治疾患研究部勤務、ルイ・パストゥール医学研究センター客員研究員を経て、現在、すばるクリニック・腫瘍内科(岡山県倉敷市)においてガンの治療及び研究にあたっている
ガン治癒力を高める心理療法 精神腫瘍学的治療法』より