一スピリチュアリストの声

10年前からスピリチュアリズムを学んでいます。まだ学びの途中でありますが、これまでに学んだこと、経験をふまえて綴ってまいります。                                                                                    

人類は進化したのか

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人類は進化したのか

初期の人類とされる猿人の出現から700~130万年たった現在の人類の進化はどうであろうか・・・。
確かに様々な技術は進歩し、伝達手段としての文字、印刷技術、電信、コンピュターの出現。それに各種の科学技術を駆使しての文化的な生活が可能となりました。文明は進んできました。地球外へも行くことが可能となったのです。古代人には想像も出来ない発展です。そしてそれは物質面での発明発見であり、人間としての霊性の進化とはまた、別の側面であります。

人類は太古の昔から、感染症と闘ってきました。古代エジプトのミイラからその痕跡を見ることが出来ます。近代にはいってから、都市が拡大すると衛生システムがなかったので、ゴミ、糞尿、ネズミなどを介して感染症が蔓延しました。14世紀のヨーロッパでペストの流行があり、当時はまだまだ科学も知識も進んでいなかったために、疫病が流行するや否や、都市はたちまち死者の山ができるほどの悲惨な状況となりました。
20世紀になってからは都市の過密化により飛沫や空気感染が広がるようになりました。貧困、戦争や気候変動により飢饉が起こり、これまた餓死者が累々と道端に転がるようになります。そして略奪や殺し合いが起こります。地獄さながらの様相となります。

宗教戦争はいまだに行われており、決して過去の出来事ではないのです。アフリカや中東で展開されている、これらの争いは民族間の争いのように見えてもそれは根底に宗教の違いによるものなのです。
殖民地支配は過去のことのように思ってはなりません。今でもそれは引き続き行われています。チベットウイグルなどはその状態に在ります。
また奴隷制度に関しては、2016年のオーストラリアの人権団体(WFFー私も一時加入していた)の報告によれば、世界で4580万人が奴隷状態にあるということです。その内訳は第一位にインド、次いで中国、パキスタンバングラデシュと続きます。日本でも29万人と報告されています。「奴隷制度」はアメリカの南北戦争時のリンカーンによる、「奴隷解放宣言」によって解決されたのではなく、形を変えて広く根付いています。
インドのカースト制や、世界各地に広まる性的労働や子供の物乞いなど様々です。

 世界は混迷の様相を呈している

現在の世情を見ていると、人類は本当に進化しているのだろうか、とつい疑ってしまいます。
コロナ騒動、そして止むことのない紛争・戦争、人権の無視、為政者の不正や怠慢・疑惑、拝金主義の事業家たち。そして人々の、努力を避けて流れに唯々諾々と従う姿。
例え疑問に思う事や間違っていることに気づいても、表立っては口に出さず、飲み会や井戸端会議で愚痴ります。この背景には何があるのでしょうか。

人間存在の根幹に関わるであろう教育の破壊、精神性や道徳の無視などこれらは放っておいてはならない重大な分野であるはずです。
其れなのに人々は何も考えないように、そしてひたすら保身に明け暮れています。これは為政者から一般的大衆に至るまで等しく見られます。
今がよければ明日のことなど考えないのです。目先の事だけを考えていればそれで良しとし、世の流れに乗って漫然と生きているようです。何のために生きているのかなど、考えることは無駄と決め込んで努力をしようとしません。
ただ死ぬまで美味しいものを食べ、観光地などへ旅行する。(今はコロナでそれさえも出来ない)これでは本当に“生きている”とは言い難いでしょう。“生きる屍”と言っても過言ではありません。こう言うと馬鹿にするな、とお叱りを受けそうですが、魂の抜けた状態は既に“死んでいる“と言えるのです。

第二次世界大戦敗戦後、アメリカ軍は再び戦争を起こさないようにと、日本人を骨抜きにさせる政策を押し付けました。「3S政策」です。Screen(  スクリーン=映画)、Sport(スポーツ観戦)、Sex(セックス=性欲)これを推奨することで大衆の関心を政治に向けさせないようにする愚民政策です。そして私達はそれを文化的で進歩的であると勘違いをして今日に至っているのです。75年間、まんまと騙され続けてきたのです。私達はもういい加減にそれに気づかねばなりません。
先に“教育の破壊“と挙げましたが、これについて論じるなら、何冊もの本になります。しかし私にはその力量がありませんので、今回は取り上げません。 気になるかたはその関連書をご覧ください。しかし、教育の根幹が間違っているなら、すべては虚しいものとなります。私が申し上げている”教育“とは学校教育を含めた広義の教育を指します。

 無知を克服しよう

私達は多くのことについて、あまりの無知の状態にあります。今や情報は瞬時に地球を一周することも可能になりました。火星の土を持ち帰ることもできるようになりました。科学は多くの事柄を解明してきました。しかし、私達は己自身をあまりにも知らなすぎるのです。例えば、人体はどうしてこんなにも合目的に作られているのかを知っているでしょうか。

最近、私は以下の記事を眼にしてとても感動しました。
「自然界はウイルスに満ち溢れている。庭の土をスプーン一杯すくったら、そのなかには10億個以上の生き物が居る。その多くがウイルスだという。自然界はまだまだ人間の知られていないことだらけです。病気の原因となるウイルスは“悪者”扱いされやすいですが、ポジティブな面もある。ここ20年ほどの研究で解ったことですが、哺乳類の胎児をウイルスが守っている、ということなのです。胎児の遺伝子の半分は父親の遺伝子であり、母親から見ると、半分のたんぱく質は自分とは別の物、母親の免疫系の攻撃で胎児は生きて行けないはずなのに、しかし、生きている。このことが長い間謎だってそうですがこれが解明された。それは即ちこういう事です。おなかの中に赤ちゃんが宿ると、母親の体内にいる常在ウイルスが集まってきて膜を作り赤ちゃんを包み込む。そのことで母親からの免疫系の攻撃を遮断できるというのです。ウイルスがいなければ、我々人間はこの世に存在しなかった」というものでした。まさに人類はウイルスと共存しているのです。自然は一つという証です。

 スピリチュアリズムの勃興

長い人類の歴史を見ると悲惨さや混乱ばかりが目につきます。そして今日の世界でも相変わらずそれは続いております。冒頭で“人類は進化したのか”と申しました所以です。

そもそも「人間とは如何なる存在で、如何に生きるべきか」これが解らなかったからでした。それを2000年前にイエス・キリストガリラヤに現れて、「愛の神」を説きました。しかしその教えも長い歴史の中で肝心の部分が間違った解釈をされて、さらに混迷さを増して今日に至っています。
そして150年ほど前、地上にスピリチュアリズムが勃興しました。正確には霊界の高級霊たちによる、霊界主導の地球人類救済運動であります。これは満を期して行われた一大事業であり、霊界のイエスを頂点とする何十億・何百億という高級霊が結集して行われている人類史上最大のプロジェクトであります。
混迷の続く地上世界ですが、こうした働きにより少しずつ改善の道をたどってきました。ある日突然に何もかもが変わるということはあり得ません。改善は一気呵成に成しとげられるものではありません。
霊界通信が地上にもたらされ、私達はこれまで知ることのできなかった多くの霊的事実を知ることが可能になりました。
こうして一見、何も変化はないように見えても実は地を這うがごとく、静かに、しかも確実に改善してきているのです。ですから、“人類は進化したのか”の問いに“進化している”と申し上げることが出来ます。
地上でスピリチュアリズム運動か展開されて150年たってもまだスタートラインにいると言えます。この後何百年も、あるいはもっと長い期間が必要かもしれません。しかし私達は死んでも死にません。魂は永遠だからです。ですから何ら狼狽えることはありません。
私達は目標を、指針を得ました。努力目標・到達目標です。このように生きればよいという指針です。これは希望です。希望があれば私達は元気に前に進むことが出来ます。どうかこのブログをご覧になった方が私達と共に希望を持って歩めるよう祈ります。