一スピリチュアリストの声

10年前からスピリチュアリズムを学んでいます。まだ学びの途中でありますが、これまでに学んだこと、経験をふまえて綴ってまいります。                                                                                    

スピリチュアリズムとは地球人類救済運動

スピリチュアリズムとは地球人類救済運動です。

霊的無知から発した地球上の悲劇をなくし霊的真理による人類救済をめざした霊界主導の霊性復古運動であります。
それでは地上を覆う悲劇とはどのようなものかを見てまいりましょう。
・地球全体から見た場合
戦争による人殺し、貧富の格差、それに伴う貧困者の餓死、精神性の凋落、動植物の虐待、環境破壊
・個人の内面を見た場合
悲しみ、苦しみ、痛み、恨みといった心の苦しみです。

世界と言っても、それは一人ひとりの個人から成り立っていますから、結局は一人ひとりの救済なくしては始まらないわけです。“自分は救済など必要としていない“と嘯く輩も居られるでしょうが、ご覧の通り地上には数々の悲劇に満ちています。それを横目でみながら、自分には関係ない、とすることは止めにしましょう。

私達人類は永い歴史を通して、本来の人間のあるべき姿というものを知らないで来たのです。これを「霊的無知」と言います。“人は何のために生きるのか?”
こうしたテーマは古代から続いてきました。様々な哲学、宗教が起され、哲人、聖賢と言われる人物が登場し模索してきましたが、地球上は様々な悲劇から解放されておりません。
これまでの思索や宗教では私達は救われないということがはっきりしたのです。2000年前にユダヤの地にイエスなる人物が人類の救いのため現れました。
しかし人類の無知ゆえに十字架上に追いやられてしまいました。
それから2000年間、霊界のイエスと億万の高級霊たちは、この地上世界の悲劇を何とかしなければならない、という思いをずっと持ち続きてきました。
そして1848年にアメリカの片田舎に「フォックス事件」という心霊現象が起きました。これは霊界が時期到来と見なして演出したものだったのです。今から約150年前のことです。その後、舞台はイギリスに移され交霊会やさまざまな実験会が行われて、スピリチュアリズムは一躍その名を世に知られるところとなりました。
そして今、イエスは霊的に地上に降臨されました。それ故に地上にも霊的な動きが活発となることでしょう。

繰り返しますが、冒頭に挙げた通りスピリチュアリズムとは霊的無知から発した地球上の悲劇をなくし、霊的真理による人類救済をめざした霊界主導の霊性復古運動であります。結論から言うならば、地上世界の悲劇をなくし、一人ひとりが幸せに生きるためには、自分たちの生き方を改めることなのです。
そのためには知識が必要です。どこがどう間違っているか、どう改めなくてはならないか?それを知らないままでは解決はありえません。永い間、私達は間違った教え、宗教にさらされ翻弄されてきました。間違いが間違いということに気付かないで来たのです。何が正しくて、何が間違いかを見分けることが出来なくなってしまったのです。今日までその状態が続いてきました。何を信じて良いのかさえ分からない混沌の中にあります。それを明確に訓え、説いているのが霊的真理であります。その最高峰が「シルバーバーチの霊訓」といわれるもので、まさに現代のバイブルといえます

悲劇は何処から生まれているのか。「利己主義」と「物質主義」という二つの悪癖からです。人類の救いのためには、己の幸せを優先する生き方―利己主義をあらため、利他愛に変えること。そしてもう一つ、物質中心から霊中心の生き方へと変更することだけなのです。こんな簡単な事と思われるかもしれませんが、実はこれがとても大変なことなのです。
現在の世界を見てみると、一部の人間による富と権力の独占、そして支配がまかり通っています。嘘や誤魔化しがさかんに行われており、これはあきらかに神の摂理に違反する姿です。これまで国連を始め、あらゆる手立てを試みてきましたが、有効なものは一つもありませんでした。唯一行われてこなかったのが、この「霊的真理」による人類の霊的覚醒なのです。社会を変える、世直しをする、といっても、世界を構成する一人ひとりの心を入れ替えない限りそれは無理なのです。

人間とは“霊”であり、肉体はその霊が活動するための道具であります。ですから肉体は十分に手入れをして大切に扱わなければなりません。ただし、あくまでも霊が主で肉は従の関係にあることを完全に理解しなければなりません。
現代は科学至上主義に陥り、医学を例に取るなら、肉体のみを扱い、心の問題は取り上げようとしません。精神科があるじゃないか、と仰るかもしれませんが、ここでもまた心の問題は取り上げようとはせず、ただ現れた症状をみて“眠れないんですね、では睡眠剤を出しましょう”で終わりです。この者はどんな問題を抱えそしてどのように苦しんでいるのか、こういう心理社会的な面は全く考慮しようとしません。
今医学の問題の一例を取り上げましたが、社会も世界も物質中心主義に陥り、精神面、霊的面は見向きもしないという危機的な状況にあります。これでは人間であるというより、機械を相手にしていると言っても過言ではありません。そしてこのままでは自らもIT化されたあわれな存在となってゆくことでしょう。

このことはなんとしても防がねばなりません。スピリチュアリズム人間性の復興運動でもあるのです。人間の本来のあるべき姿を理解し、自分自身と地球人類の救いのためにそれぞれの持てる力を結集させ、明るい未来を築こうではありませんか。