一スピリチュアリストの声

10年前からスピリチュアリズムを学んでいます。まだ学びの途中でありますが、これまでに学んだこと、経験をふまえて綴ってまいります。                                                                                    

エドガー・ケーシーについて

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エドガー・ケーシーはどのような人物だったのか

歴史上、真理と神に忠誠を捧げた先人は沢山存在しました。今日はその一人であるエドガー・ケーシー(1877~1945)について考えてみます。

彼は“眠れる予言者”と呼ばれ、催眠状態でリーデングをおこない、医師も治せない難病で苦しむ多くの病める人々を癒しました。46歳から67歳で亡くなるまでの22年間に2万件にも及ぶリーデングを行ったということです。リーデングとは目に見えない情報を読み解くということであり、ニューエイジの思想に大きな影響をもたらしました。
彼は自宅のソファーに横たわり、数分もしないうちに催眠状態に入り、声も威厳に満ちたものに変わり、リーデングが始まります。この時、対象である病人は目の前にいても、遠隔地にいても変わりはないのでした。

ではその情報は何処から来るのかに関しては霊界には宇宙のあらゆる情報が貯蔵されているアーカシックレコードと言われるところがあり、彼の特別な能力によってアクセスして得るのだ、あるいは霊界の誰かによって情報がもたらせられているのだ、などと説明されています。この誰かについては、今日、スピリチュアリズムによって明らかにされましたが、それは霊界の指導霊ないしは霊医のことであります。そしてさらに重要なこととして、如何にすぐれた能力の持ち主であっても、地上人には直接アーカシックレコードにアクセスすることは不可能であることも判っています。
このように稀有な実績を持つケーシーでありますが、彼の歴史上の使命は何であったかを、スピリチュアリズム普及会では次のように説明しています。

「彼の役割はどこまでも伝統的キリスト教に対して、スピリチュアリズムの霊的真理普及の道を準備し、初期的な霊的道筋をつける、という事でした。」
詳しくはこちらをご覧ください。
(スピリチュアリズム普及会 ニューズレター11号 スピリチュアリズムから見たエドガー・ケーシー)

スピリチュアリズムから見たエドガー・ケーシー

ケーシによって、これまでのアメリカの伝統的キリスト教にはなかった、「死後生の存在(霊魂説)」「輪廻転生の存在(再生説)」「カルマの法則の実在(カルマ的因果説)」の可能性が示唆されたのです。これこそがまさにスピリチュアリズムの流れの中における彼に与えられた使命だったのです。彼は立派に霊界とのパイプとして、霊媒として使命を果たしたのでした。

ケーシ・リーデングは現在、研究と啓蒙の財団(ARE)として孫のチャールズ・トマス・ケイシー氏が引き継ぎ、世界的組織として活躍しています。

 ケーシー・リーデングは時代遅れ

ケーシー・リーデングは大きく分けて二つあります。フィジカル・リーデングと言い、病気治療に関するもので圧倒的に多く、そしてライフ・リーデングと言い、生活に関するもの、その他になります。
フィジカル・リーデングは当時は圧倒的な治癒率を挙げていました。しかし現在の“ケーシー療法”の忠実な継承者は成績をあげることが出来ません。それはケイシー療法の本質は「心霊治療」であるということの理解がされていないということ、そして100年まえの治療法は既に古く使い物になりません。当時のアメリカ人の体質も大きく変わっている(劣化している)ことからも当然のことなのです。

 先人の偉業を我々はどう見るか

歴史的な偉業をなしとげた人物は多く居ますが、スピリチュアリズム運動が地上で展開する以前ではどうしても過渡的な仕事ととなります。それ故、現在から見ると間違いや不足が散見されることになります。それは仕方ないことであります。しかし、時代を切り開くための大きな仕事であったことはまぎれもない事実なのです。それまでのキリスト教にはなかった「霊魂説」「再生説」「カルマ的因果説」という事実を明らかにしてくれたのです。まさにそれは偉業でした。
私達は先人の仕事を尊敬の目を持って見るようにしたいものです。そうした視点を忘れることなく、且つ、今現在、時代が進み最新で最高の真理を正しく求めることが重要になるのです。

 カルマと再生に深く思いを致す

この度、「転生の秘密」「エドガー・ケーシーの全て」「エドガー・ケーシーの超リーデング」の三冊及び「ニューズレター№11 普及会のスピリチュアリズムから見たエドガーケーシー」を再読いたしました。
私達は自分自身が再生の人生を送っていること、そしてそれは己の霊的成長のため、つまりは過去世で負ったカルマを清算する人生である、さらに言えば不足している面、欠けている部分を補うためである。このことは十分に理解しているつもりです。
ですが今回再学習することで、言葉での理解を超えた何かしら、迫りくるものを感じることとなりました。
今現在、苦境に在るということは、今だからこそ(今世だからこそ)カルマという負債を返却できるだけの霊的成長が成されたからであるというのです。もし少し前の前世や、あるいは今世でも、もう少し若い時では到底気づかないで返却は不可能であったからなのだというのです。とても納得がゆきました。

心に沁みる言葉を以下に挙げます。

「これはあなたのカルマです。しかし、それに対しあなたには出来ることがあります。」
「病気の場合、心の持ち方を変え、憎しみや敵意を完全に取り除くように。」
「この人は何のために病気を治したいのか、自分の肉欲を満足させるためか、ますます利己的になるためか、もしそうならば、今のまま治らぬほうが良い。」
「カルマの法則が存在するのは、霊魂の誤りを正すことにある。従って懲らしめを受動的に受け入れるのではなく、自分の置かれた窮状の持つ霊的教訓を学ぼうと積極的に努力することが大切だ。」
「ある人が窮状に在るとき、その苦しみに対して冷淡であることは己自身にカルマの懲らしめを招くことを知ってその人を助けるべく努力しなければならない。」
「カルマは解放者であり、友である。」

今世で私は女性性に関する幾つかの苦しみを味わってまいりました。それは極若いころから始まっていました。そして近年になり、女性性の象徴である、子宮と卵巣、さらに片方の乳房摘出という憂き目にあいました。このことは何らかのカルマに由来する、ということは感じていました。
今回それがよりしっくりと腑に落ちた、といいますか、理解が深まりました。
つまり、過去世において自分はそれに見合う事をしてきた、ということです。
例えば、ほんの例えですが、過去世のどこかで、私は男性で外科医であった、そして無慈悲にも、女性のからだを切り刻んできた、あるいはもっと違う形で女性性を踏みにじったという具合です。

私は霊能者に自分の過去世を教えてもらいたい、など考えたこともありません。
自分の過去世をあえて知る必要はないと言われていますし、自分の今置かれている様子からおおよその推察は可能です。
これまでの体験の上、書物からではありますがカルマと再生についてより深く知ることでその実態が理解出来、より謙虚により従順に負債の返却に向けて努力できるように思いました。転生の実情を知ることで、何故現状があるのかが分かります。

人は永遠の生を送る旅人であり、決して急いだり焦ったりする必要はなく、ゆったりと心を落ち着けて行こうと思います。いつかはカルマを清算し魂を清め、より清浄な域に到達できるとの希望を持って、人生の究極の目標である霊的成長を目指します。
喜びの内に。

参考・引用文献
「転生の秘密」    たま出版 ジナ・サーミナラ著   
エドガー・ケーシーの全て」 サンマーク出版 
エドガー・ケーシーの超リーデング 」 ヒカルランド