一スピリチュアリストの声

10年前からスピリチュアリズムを学んでいます。まだ学びの途中でありますが、これまでに学んだこと、経験をふまえて綴ってまいります。                                                                                    

なぜ病人が増え続くのか

なぜ病人が増え続くのか

f:id:gsirakaba:20220115153213p:plainこのブログに初めて訪れる方も居られるでしょうから、私が何者かを申しあげます。長年看護師をしてきて沢山の病気の方に接しつつ、中間管理職という立場から医療の裏側も見てきました。また子供の頃から現在まで沢山の病気をしてきました。その経験から医療に関して様々な疑問を抱いてまいりました。この現状を何とかしなければならない、その思いは益々強くなり現在に至っております。

今は本当に多くの方が病気で苦しんでおられます。
医学が発展し高度な医療が行われています。それを誇りに思う医療者か沢山存在しますが、一向に病人の数は減ることがなく、むしろ増加の一途をたどっている現状があります。医療費の高騰が問題視されています。国家が破綻してしまうのではないかと危惧されて久しくなります。これはどう見ても異常事態です。人は年を経るにつれて病気になることが増えています。どうしてでしょか・・・。勿論子供であっても病気になりますし、ある人は先天的な病気を持って誕生してくることもあります。それでも年を取るにつれて病気は増えています。

壮年と言われる頃には皆さん,どこかに不調を感じるようになり、老年者の殆どの人は一つならず、体のあちこちに不調を感じています。
これをどう捉えるでしょうか・・・。
年を取ると病気の一つや二つ抱えるのは当たり前、と捉えてきたのではないでしょうか。しかし、果たしてそうでしょうか?というのも、中には100歳になってもどこにも不調を感ぜずに、矍鑠(かくしゃく)とされている方が存在します。どこに違いがあったのでしょうか。先ずはこのことについて考えてまいります。

人は年を重ねるから病気になるのではない

結論を言えば、それまでの人生をどう生きて来たか?ということになります。
つまり、病気になるような生き方をしてきたからに他ならないのです。 
(子供の病気や先天的な病気は別の要因が考えられる)

中國奥地における長寿調査ツアーの報告を以下に見てまいりましょう。下の表はある日の長寿者の食事内容です。
         第10次・巴馬長寿調査ツアー/森下長寿郷調査団 2017/12月より

      朝食    昼食    夕食   備考
楊〇菊さん/104歳/女 トウモロコシ粥・野菜 ご飯・野菜 牛乳・野菜 少し肉を入れる
蘭〇新さん/105歳/女 トウモロコシ粥 トウモロコ粥 トウモロコシ粥  
黄〇衣さん/120歳/女 トウモロコシ粥  トウモロコシパン トウモロコシ粥 おやつにイモ
暢〇英さん/102歳/女 米粉の麺・豚足スープ ご飯・野菜   一日2食

「ホリスティック医学入門&ホリスティック健康学入門」(ホリスティック医学・健康学研究所刊)では、健康維持のためには “4つの健康条件”を挙げています。
それは心(精神)食・運動・休養であります。このどれもが歪なく保たれてこそ健康が維持できるというのです。
ここに挙げた高齢者はみな自然豊かな所で農業に従事し三世代、四世代と暮らしており、まさに自然と調和した生き方です。今回は食事内容のみ取り上げましたが、これを見ただけで、豊富な物と文明の利器に囲まれている私達先進国の人々の生活とは全くと言ってよいほどの違いが分かると思います。
心・食・運動・休養、この4つが見事に調和されていることが推察できます。
結論を言えば、様々な病気はこうした自然との調和から逸脱した結果なのです。
何も文明の利器を全て排除せよ、ということではありません。つまり、そのような”物”に支配されるではなく健康長寿のために、それらを利用するという考え方に変更することが大切という事なのです。さらに言うならば、“健康長寿”はなぜ必要か?という命題まで行きつきます。今回はそこまでの追究はせずまたの機会にしたいと思います。
私達日本人は長寿村の人達と同じ生活をすることは最早出来ません。ですが、近づくための努力は出来ます。

医療にどう向き合うか?   
先端医療技術は目覚ましいものがあります。ゲノム医療はがん患者さんの遺伝子変異を調べ、分子標的治療薬の開発が成されています。またips細胞を使ったがんの免疫治療の治験も開始されました。
このように各種の診断機器の開発や技術は格段の進歩が見られ、がんや様々な難病が近未来には克服されるかに思えます。しかし実態はそう上手くは行ってません。確かに診断技術は進んでおりますが、治療はというならば思うようにはなっていません。
がん患者は減るどころか増える一方です。がんは標準治療が推奨されており、それらは相変わらず人体に少なくない侵襲を及ぼします。
例えば食道がんのⅢ期の場合、食道の全摘術が標準治療となり、術後の生活は想像をはるかに超えたものとなることが多いのです。(失声・ダンピング症候群他)たとえ命が何年か永らえることが出来たしても、果たして受容できるものでしょうか・・・。
そして問題があります。「先生におまかせします」と言い、十分に自分の病気・病状・治療そして治療後の生活を知らないままに事を進めるなら、後に大きな悔恨を残すことになるのです。「お任せ医療」は絶対にいけません。このお任せ医療は少し昔の情報のない時代に、知識のない人々が専門家に任せるほかには手段がなかった時の名残りでしょう。もうそれは過去のことです。今もし、自分に医学的知識がないとするならば勉強するべきです。しかし高齢で学ぶことが難しい、あるいは病状が進んで自分で考えることも儘ならいとするならば、誰かに助けを求めるとよいでしょう。私はそう思います。ちなみに、私は自身の上顎洞腫瘍の治療方針の選択に迷ったときに、知人の医師が行っている「がん何でも相談」外来を訪れました。

予防医学について
なにより賢い生き方とは、病気ならないように生活を律することです。先に挙げた長寿村の方たちの生き方から学んでまいりたいものです。
「ホリスティック医学入門&ホリスティック健康学入門」で述べられている健康維持のための “4つの条件” 心・食・運動・休養。この詳細は本書を手にされ、じっくりと学んでいただきたいと切に願います。

病気になって慌てて治療はどうしようと、じたばたしないために、ましてや壮絶な闘病をさけるためにも、まずは予防に力を注いでまいりましょう。
しかし、すでに病を抱えている、治療中だという方も多いことと思います。それでも出来ることは在ります。今受けている治療で疑問を感じるものがあれば、主治医とじっくりと話し合うことです。その他には、食事を変える、睡眠・休養の在り方を見直す、心の在り方を振り返ってみる、などいくらでもあります。

老婆心ながら申し上げたいことがあります。もし、主治医と上手くコミニュケーションが取れない、相性が悪いとしたなら、主治医を変えることです。恐れることは在りません。幸いにも我日本には沢山の医師が存在します。どこかにあなたと上手くコミニュケーションの取れる医師はいるはずです。

さらにここで少々医師の名誉のために述べたいと思います。”3時間待ちの3分間診療”という悪名高い言葉がありますが、これは医師その人に問題があるというよりは、システム上やむを得ない理由があります。
短時間に沢山の患者を診なければ、病院経営が成り立たない、そういう医療制度なのです。日本はそういう国なのです。この問題は一朝一夕には解決しないでしょう。そして、ここで覚えておかなければならないこととして、今日の医療とはそもそも「不確実で限界がある」という事実についてです。しかし、我が身を守る為の智慧は必要となります。それは一言で言うならば、”賢い患者になれ”に尽きるでしょう。これを「患者力を高める」と言います。医療の不確実性と限界を許容した上で患者力を高めてまいりましょう。
皆さまのご健闘をお祈りいたします。

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                       「ホリスティック医学入門&ホリスティック健康学入」
ホリスティック医学・健康学研究所 スピリチュアリズムが明らかにした医学と健康の本質 - 健康フレンド